「離婚も考えた…」夫の心が女になった日

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猛志さん「私の心の中には女性の心があります」
宮崎猛志さんと京子さん。結婚して32年、子供には恵まれませんでしたが、2人はずっと支え合ってきました。しかし、2年前から猛志さんは女性として生きるようになりました。メイクを施し、ローズと名乗るように。歌が好きでライブ活動の時に女装してみたところ、評判が良く、“しっくり来てしまった”というのです。
京子さん「理解してあげたいんだけれど、理解はできないですね。どうしてあんな風になっちゃったのかなって思うのが強い」
結婚以来、ずっと日記をつけている京子さん。夫が告白した、あの日のことも…。
京子さん「猛志さんのトランスジェンダーのことを言う。(自分を)受け入れてもらえない人とは平行線(と言われた)」
突然のことに受け入れる余裕はなく、離婚も考えました。この日、猛志さんは地元の学校でLGBTについて講演することに。会場には京子さんの姿も…。心が女性になった話は聞きたくないと、ずっと避けてきました。しかし、猛志さんから“今回はどうしても…”と、頼まれたといいます。
猛志さん「今日は、みなさんがいる前で私は妻に言いたいことがあります。京子、ありがとう。自分は京子と出会ってよかったと思う。どちらかが最後あの世に行くまで、一緒にいられることを私は望んでいます。ありがとう」
京子さん「いつも考えて(くれて)いるから、そういう言葉が出るんだろうな」「頼りにはなるから(笑)」
夫が見つけたという女性の心。ローズになった今も、夫の本質は何一つ変わっていない。それでも京子さんは、夫を「ローズ」と呼ぶことはできません。でも、こんな言葉も…。
京子さん「髪まとめとき?汚れるよ?」
京子さん「理解しようとは思います。やっぱり味方だよっていう風に。私が守らないと誰が守るんだってところはある」
共に歩むことを選んだ2人。性別を超えた、夫婦の愛がそこにありました。