欠点生かす ミニチュア作品が救った母の心

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ミニチュア作品が救ったお母さんの心。
食べ物を中心に、数々のミニチュア作品を作るドールハウス作家の辻志保さん。ネットオークションなどでは、2000円ほどで売れ、中には6000円の値が付いたものも。子育てをしながら、本業として作品作りに打ち込んでいます。
鹿児島のラーメンの制作工程を見せてもらうと…具材の紅ショウガは絵具で赤く色付けした樹脂粘土を切り、チャーシューは針でひっかいて肉の繊維を忠実に再現します。
辻さん「できるまではすごく緊張します」
全ての具材が手作りで、1円玉と比較してもこの小ささです。
作り始めたのは約15年前のことです。
辻さん「まじめすぎる性格がたたって、会社を辞めないといけないくらい体調を崩してしまって」
仕事を辞めて落ち込んでいたとき、たまたま街で見かけた粘土教室に参加したのがきっかけでした。
辻さん「細かいことを気にしてしまうのが自分の悪いところと思っていたが、ミニチュア(の世界)は自分の欠点をいい感じに表現できる」
自分の持ち味である“細かい性格”を存分に生かせるやりがいを見つけたのです。
2人の子どもは、お母さんのいつも一生懸命な姿を見ていました。
息子 悠徳くん「家にいてずっとミニチュア作っているから、すごく仕事場を見ているみたいですごいと思う」
鹿児島市で開催された展示会に、辻さんは「イタリアンレストラン」を出品しました。ゆでられるパスタに、石窯で焼いているピザ。辻さんが作った12分の1サイズの世界を多くの人がのぞいていました。
客「食べたくなるね~」
客「ピザを焼いてる!」
客「すごいね」
客「あっち窯の中で」
客「本当だ!」
辻さん「ふしぎの国のアリスじゃないですが、その世界に入り込んだような不思議な気持ちになってくれたらすごくうれしい」