公用語は手話と筆談 「音のないスープ店」

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日テレNEWS24

音のないスープ店。
東京・文京区にあるスープ店。店に入ると“いらっしゃいませ”の手話でお出迎え。この店の公用語は手話と筆談です。注文は、手話がわからなくても大丈夫。頼みたいメニューを指でさせば注文できます。店内には、筆談で使うためのボードがあるので会話も問題ありません。
この店のオーナー柳さんは耳が聞こえないろう者です。働いている人の多くもろう者の人たち。従業員同士のコミュニケーションは日本手話で行われています。
この店ができたのは8年前。柳さんがインド料理店に入ったことがきっかけでした。お店のメニューは全て英語。店員に筆談で質問しても日本語がわかりませんでした。しかし、言葉が通じなくてもメニューを指差すことで注文ができました。この体験をきっかけに、店を開くことを決めました。
店で出しているスープは14種類。体だけでなく、気持ちも温かくする食べ物であることと世界中にある食べ物だと思い、スープにしました。他にも、パスタやデザートも提供しています。
その後、都内に2店舗目をオープン。今では8人のろう者が働いています。手話で話せるので、以前の職場で感じていた会話のストレスもないといいます。
Sign with Me・柳匡裕オーナー『ろう者のことを知らない人はまだまだいっぱいいます。ろう者がいることを、多くの人に知ってもらえる場所にしたい。よろしくお願いします!』