熊谷死亡ひき逃げ事件 罪名変更で時効延長

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日テレNEWS24

時効が迫っていた未解決の死亡ひき逃げ事件で警察が罪名を変更。
時効が延長された。事件解決の母親の願いを取材した。
時効成立まで残り2週間に迫った死亡ひき逃げ事件で、警察が罪名を変更。時効が延長された。現場となった熊谷市の路上で、手を合わせる小関代里子さん。
小関さん「皆様のご協力をいただきながら、犯人逮捕に向けて後ろを振り向かずに来た10年だったと思います」
事件が起きたのは、2009年9月30日。小学4年生だった小関さんの息子、孝徳君が、自転車に乗って帰宅途中、車にひかれ命を奪われた。
小関さん「本当にしっかりしていたので、手のかからない子でしたね。いつもニコニコしていて、本当に優しい子だったんですよ。全然わがまま言わない…(涙)」
しかし、物証や目撃証言の少なさから捜査は難航した。犯人が捕まらないまま、過失運転致死罪の時効が、今年9月末に迫っていた。小関さんの自宅には、たくさんの数字が書き込まれた資料が…
小関さん「車両のナンバーです」
事件後、小関さんは友人らと一緒に現場に立ち、通行する車両のナンバーを記録し続けてきた。
小関さん「犯人はもう二度と通らないって分かっているんですけど、車の流れを知ることによって、犯人の逃げた方向性が分かるんじゃないかと」
これまでに約10万台分の情報を警察に提供したという。同級生の母親らの協力を得て、自作したビラを配ったり、ブログで思いをつづったり、情報提供を求め続けてきた。
小関さん「どうしてそういうことが起きてしまったのか、どうやって亡くなったのか。親として真実を知りたい」
自宅には孝徳君の自転車や衣服など事件の遺留品が。これらに残された痕跡をもとに、交通事故の専門家と協力して、事件の検証も行ってきた。そして、過失運転致死罪の時効が迫った先月…
埼玉県警・古賀康弘交通部長「危険運転致死罪の容疑性が認められるという判断に至りました」
警察が危険運転致死罪への罪名変更を決定した。これにより時効が10年延長された。
小関さん「捜査を継続していただけるので、また10年ということで、同じ10年だったら意味がない。1日も早く犯人を逮捕していただけたら」
小関さんは、友人らと協力して署名を集め、死亡ひき逃げ事件に関する時効撤廃を求めている。
小関さん「未解決事件として、過失運転(致死)なのか危険運転(致死)なのか分からない死亡ひき逃げ事故が、過失運転致死って罪名を指定して時効10年って決めるのは間違いではないか」
今年8月には、街頭やインターネットで集めた署名を法務省に提出した。先月には、国会議員にも面会し、死亡ひき逃げ事件と時効のあり方について見直しを求めた。事件から10年を迎えた先月30日、小関さんは現場で孝徳君に手を合わせた。
小関さん「1日も早く犯人が逮捕できるように、お母さんも頑張るねと。情報提供をいただくことが一番重要なので、1人でも多くの方にご協力していただけるように活動していきたいと思います」
情報提供はこちらまで
小関さんのブログ
https://ameblo.jp/kosekitakanori/
熊谷警察署
048-526-0110