団地を1つの大きな家族に 空き室で介護

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団地を1つの大きな家族に。
神奈川県藤沢市にある団地。ここでは、空き部屋だった1室を活用して、通い・訪問・宿泊の3種類の介護が24時間好きなタイミングでうけられます。このサービスを利用する黒崎さんは、同じ団地に住んでいます。
黒崎さん「なにかあったときに、必ず人がいて臨機応変にやってくれる」
同じ団地に事業所があるので、困ったことがあってもすぐに対応してもらえるといいます。訪れる多くは、介護利用者ですが、同じ団地に住んでいる人や近隣に住む子どもも訪れ、交流の場になっています。この団地を活用した内容は他にも。ここで働く高栖さんが向かったのは同じ団地の3つ下の階。
高栖さん「おばあちゃんとシェアハウスしていて、私の部屋がこっちで。本当に広いですよ。すごく広くて」
3LDKの間取りに高齢者と一緒に住んでいます。施設のスタッフだけでなく、シングルマザーの家族が高齢者と住むなど、高齢化が進んだ団地に若い世代を呼び込む取り組みも。
お母さん「食欲戻りました?」
一緒に住む高齢女性「自分が食べたいときは、なにか食べるけどね」
お母さん「本当?食べたいものがあったら言ってね」
同じ部屋に声をかけてくれる人がいるので、高齢者は安心して生活できるといいます。シングルマザー家族にもメリットが。
お母さん「子どもが帰って、私が帰るまでの間にタイムラグがあるので、その間に(誰かが家に)いてという安心感はある」
若い世代が高齢者を支えるだけでなく、互いに支え合う場になっています。
ぐるんとびー・菅原健介代表「団地を1つの大きな家族にというのをテーマにして、困っていることに対してみんなで考えて、解決につながるようなものを作っていく。遠くの家族よりも近くの他人。そういうところを生み出せる地域拠点かなと」